この記事では、デシャンボーのアイアンについて紹介しています。
「全番手が同じ長さのアイアンって、本当に使えるの?」
「デシャンボーが3Dプリントのアイアンを使っているって本当?」
こんなふうに気になっていませんか?
ブライソン・デシャンボー選手は「物理学者」の異名を持つ異色のプレーヤーで、全番手を同じ長さに揃える「ワンレングスアイアン」を世界に広めた張本人なんですよね。
しかも近年は契約フリーとなり、アイアンを自ら開発するところまで踏み込んでいます。
そこで今回は、公表情報をもとにデシャンボーのアイアンとクラブセッティングを、ワンレングスの考え方も含めて種類ごとに解説していきます。
各クラブの特徴やアマチュアが取り入れやすいポイントもまとめているので、ぜひクラブ選びの参考にしてみてくださいね。
特に注目は『コブラ KING Forged TEC ワンレングス アイアン』
デシャンボー選手がメジャー制覇を成し遂げた時期に使用していた、市販もされるワンレングスアイアンです。
ワンレングスを実際に試せる数少ない選択肢なので、まずここからチェックしてみてくださいね。
デシャンボーのクラブセッティング一覧

ここでは、デシャンボーのクラブセッティング全体像について解説します。
まずは全体をざっと把握できるように、公表情報をもとにした一覧表を用意しました。
| クラブ | モデル | ロフト・番手 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ドライバー | クランクゴルフ フォーミュラ ファイア | 5度前後 | ドラコン系の超低ロフト |
| フェアウェイウッド | クランクゴルフ | 3W相当を2本 | 飛距離特化の構成 |
| アイアン | 3Dプリント製 ワンレングス | 5番〜PW | 全番手6番アイアンの長さ |
| ウェッジ | ピン グライド4.0 | 複数本 | ステンレスで摩耗に強い |
| パター | SIK アームロック | – | 腕に固定するストローク |
| ボール | タイトリスト PRO V1 | – | スピン重視のツアーボール |
2023年にクラブ契約がフリーになったことで、ブランドに縛られず「物理的に最適」と判断した道具だけを集めた、極めて独特な構成になっているのが特徴です。
デシャンボーの使用アイアン
ここでは、デシャンボーの使用アイアンとワンレングスの考え方について解説します。彼のゴルフを象徴する、もっとも重要な部分です。
この設計を選ぶ理由は、「番手が変わってもスイングを1つに保てる」という一点に尽きます。
通常のアイアンは番手ごとに長さが変わるため、前傾角度もボール位置もスイング軌道も変わってしまいます。ワンレングスならそれがすべて同じになるという理屈ですね。
コブラ|KING Forged TEC ワンレングス アイアン
| 番手 | 5番〜PW |
|---|---|
| クラブ長 | 全番手37.5インチ |
| ヘッド形状 | 中空構造 |
| タイプ | 市販されるワンレングスモデル |
- メジャー制覇時に使用したワンレングス
- 市販されているので一般でも入手可能
デシャンボー選手が長く使ってきたのが、コブラの『KING Forged TEC ワンレングス』(5番〜PW)です。全番手が6番アイアン相当の37.5インチに統一されています。
飛距離の差は長さではなく、ロフト角とヘッド重量の調整で作られています。
短くなった長い番手でも球が上がるよう、中空構造で低重心化されているのがこのモデルの技術的なポイントですね。
ワンレングスを試したいアマチュアにとって、市販されているという点だけでも貴重な選択肢ですよ。
2023年に契約フリーとなって以降は、3Dプリンターで製造したワンレングスアイアンを自ら開発して使用していると報じられています。
3Dプリントなら内部構造を自由に設計できるため、重心位置を1グラム単位で追い込めるという狙いがあります。市販されていないため入手はできませんが、思想としてはワンレングスの延長線上にありますね。
デシャンボーの使用ドライバー
ここでは、デシャンボーの使用ドライバーについて解説します。
クランクゴルフ|フォーミュラ ファイア ドライバー
| ロフト角 | 5度前後 |
|---|---|
| ヘッド体積 | 460cc |
| シャフト | LAゴルフ 系の超硬シャフト |
| タイプ | ドラコン競技向けの超低ロフト |
- ドラコン競技用ブランドを実戦投入
- 5度前後という極端に立ったロフト
ドライバーにはドラコン競技向けブランド「クランクゴルフ」のモデルを使用しているとされます。ロフトは5度前後という、一般には流通しないレベルの立った設定です。
フェアウェイウッドも同ブランドで、3W相当を2本入れるという独特の構成になっています。
これは完全にデシャンボー選手専用の解であり、アマチュアが真似できる領域ではありません。参考にすべきは「自分のスピン量に合わせてロフトを決める」という発想のほうですね。
クランクゴルフ フォーミュラ ファイア ドライバー
デシャンボーの使用ウェッジ
ここでは、デシャンボーの使用ウェッジについて解説します。
ピン|グライド4.0 ウェッジ
| ロフト角 | 複数本を使い分け |
|---|---|
| 素材 | ステンレス |
| ソール | 複数グラインドから選択 |
| タイプ | 耐久性の高いツアーウェッジ |
- ステンレス素材で溝の摩耗に強い
- アイアンとは別ブランドを選択
ウェッジにはピンの『グライド4.0』を使用しているとされます。アイアンは自作、ドライバーはドラコン系ブランドという中で、ウェッジだけは大手の市販モデルを選んでいるのが興味深いところですね。
ソール形状の選択肢も豊富で、自分の打ち方に合わせて細かく選べます。
練習量が多い方ほど、ステンレスウェッジのコスト面での優位は大きくなりますよ。
デシャンボーの使用パター
ここでは、デシャンボーの使用パターについて解説します。
SIK|アームロック パター
| タイプ | アームロック |
|---|---|
| 長さ | 通常より長い |
| ロフト角 | 通常より多め |
| 特徴 | 前腕に押し当てて固定する |
- グリップを前腕に当てて手首を固定
- ストロークの再現性を物理的に高める
パターはSIKのアームロック式を使用しているとされます。通常より長いシャフトのグリップを前腕に押し当てて、手首の動きを封じるという特殊なスタイルですね。
アームロックはロフト角を多めに設定する必要があり、通常のパターとは別物の設計になっています。
手首の動きでショートパットを外す方にとっては、真剣に検討する価値のある方式ですよ。慣れるまで時間はかかりますが、原因を物理的に取り除ける手段です。
デシャンボーの使用ボール
ここでは、デシャンボーの使用ボールについて解説します。
タイトリスト|PRO V1
| 構造 | 3ピース |
|---|---|
| カバー素材 | ウレタン |
| 打感 | ソフト |
| 弾道 | 標準 |
- クラブは独自路線でもボールは王道
- スピン量の再現性を最重視
ボールはタイトリストの『PRO V1』を使用しているとされます。クラブは徹底して独自路線を貫く一方、ボールは世界でもっとも使われている王道モデルを選んでいるのが対照的ですね。
兄弟モデルのPRO V1xではなく標準のPRO V1を選んでいる点も、スピン量の管理を意識した判断といえます。
クラブは冒険しても、ボールは変えないという姿勢は多くのトッププロに共通していますよ。
デシャンボーのアイアンに関するよくある質問
最後に、デシャンボーのアイアンについてよくある質問をまとめました。
- デシャンボーのアイアンは全部同じ長さなのですか?
-
はい、5番からPWまですべて6番アイアン相当の37.5インチ前後に統一されています。ライ角も同じです。番手が変わっても構え方とスイングを1つに保てるというのが最大の狙い。飛距離の差は長さではなく、ロフト角とヘッド重量の調整だけで作られていますよ。
- デシャンボーの3Dプリントアイアンは買えますか?
-
市販されていないため一般での入手はできません。契約フリーになって以降、自ら開発した3Dプリント製のワンレングスアイアンを使用していると報じられています。3Dプリントなら内部構造を自由に設計でき、重心位置を細かく追い込めるのが狙いです。ワンレングスを試したいなら、コブラの市販モデルが現実的な選択肢ですよ。
- ワンレングスアイアンはアマチュアにも向いていますか?
-
番手ごとにスイングが崩れるタイプの方には向いています。ロングアイアンだけ極端に打てない、番手が長くなるほどミスが増えるという自覚がある方は効果を感じやすいです。ただし長い番手は通常より短くなるため飛距離は落ちます。飛距離を捨ててミート率を買う設計だと理解して選びましょう。
- ワンレングスアイアンはどこのメーカーが出していますか?
-
市販品を継続して出しているのは実質コブラだけです。大手ブランドの中で、標準長モデルとワンレングスモデルを並行して展開しているのはコブラのみ。デシャンボー選手が長年コブラと契約していた影響が大きく、彼のためのラインが一般向けにも広がったという経緯がありますよ。
まとめ
今回は、デシャンボーのアイアンとクラブセッティングを解説しました。
デシャンボー選手のセッティングのポイントは、以下の3つに集約されます。
- 全番手を6番アイアンの長さに揃えたワンレングス
- 契約フリーを活かしてアイアンまで自ら開発
- パターも手首を封じるアームロックで再現性を追求
「動く部分を減らせば再現性が上がる」という一貫した理屈で、道具の常識をすべて計算で組み替えているのがデシャンボー選手の特異なところですね。
特にワンレングスという発想は、番手ごとにスイングが崩れる方にとって大きなヒントになります。
スペックをそのまま真似るのは難しくても、クラブの選び方や構成には、アマチュアが自分のセッティングを見直すヒントがたくさん詰まっています。ぜひ、あなたのクラブ選びの参考にしてみてくださいね。




