この記事では、ヘッドスピード40m/sのシャフトの硬さについて書いています。
「ヘッドスピード40だとSとSR、どっちを選べばいいんだろう?」
「調べるたびに書いてあることが違うんだけど、どれが正しいの?」
こんなふうに思っていませんか?
実はその感覚は正しくて、ヘッドスピード40m/sはSとSRのちょうど境界線にあたるんですよね。
しかも調べると「40ならS」と書いてあるサイトも「40ならR」と書いてあるサイトも出てきて、混乱すると思います。
そこで今回は、ヘッドスピード40m/sに合うシャフトの硬さと、そもそも基準がバラバラな理由を解説していきます。
ヘッドスピード以外に見るべき要素もまとめているので、シャフト選びの参考にしてみてください。
ヘッドスピード40m/sはSとSRの境界線

ここでは、ヘッドスピード40m/sという数字の位置づけについて解説します。
フレックス(シャフトの硬さの表記のことです)は、一般的に柔らかい順にL・A・R・SR・S・X と並びます。
そして各フレックスの適正ヘッドスピードは、おおむね次のように言われています。
| フレックス | 適正ヘッドスピードの目安 | ドライバー飛距離の目安 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| L | 30〜35m/s | 150〜180ヤード | 女性・シニア |
| A(R2) | 34〜38m/s | 175〜200ヤード | シニア・非力な方 |
| R | 36〜42m/s | 190〜225ヤード | 平均的なアマチュア |
| SR | 38〜43m/s | 205〜240ヤード | 平均〜やや速い方 |
| S | 41〜46m/s | 230〜260ヤード | 中級者以上 |
| X | 46m/s以上 | 270ヤード以上 | 上級者・プロ |
この表を見てもらうとわかるとおり、ヘッドスピード40m/sはR・SR・Sの3つすべての範囲にかぶっています。
だから調べるたびに答えが変わるんですね。
あなたが混乱していたのは、情報が間違っているからではなく、40m/sがもともと一意に決まらない位置にあるからです。
フレックスの基準がバラバラな理由
ここでは、同じ表記でも硬さが違ってしまう理由について解説します。
ここが最も大事なポイントなのですが、フレックスには業界統一の規格が存在しません。
だから「ヘッドスピード40だからS」と決め打ちで買うのは、実はかなり乱暴なんですよね。
同じSでも、手にした瞬間に「これは無理だ」と感じるものと、ちょうどいいものが混在しています。
ヘッドスピードは一定ではない
もうひとつ知っておきたいのが、自分のヘッドスピードは固定の数字ではないということです。
つまり「40m/s」という数字自体に、そもそも±2m/s程度の幅があるということですね。
だからこそ、1m/s単位で神経質にフレックスを決める意味はありません。
「だいたい40前後」と捉えたうえで、あとはテンポと振り心地で選ぶ方が現実的です。
振動数という共通のものさし
この問題を解決するのが「振動数」です。
ゴルフショップの計測器で測ってもらえるので、シャフト選びで本気で失敗したくないなら振動数を基準にするのが一番確実です。
「今使っているシャフトの振動数」を知っておくと、次の1本を選ぶときの座標になりますよ。
ヘッドスピードより大事なスイングテンポ
ここでは、フレックス選びで本当に見るべき要素について解説します。
実は、シャフトの硬さはヘッドスピードだけでは決まりません。
同じヘッドスピード40m/sでも、スイングテンポによって合うフレックスは1段階変わります。
- 切り返しがゆっくり・ゆったり振るタイプ:1段階柔らかめ(SR〜R)
- 切り返しが速い・鋭く振り下ろすタイプ:1段階硬め(S)
僕もヘッドスピードは40m/s前後ですが、切り返しがゆっくりなタイプなので、Sを使うとまったく飛びません。
数字だけ見れば「Sでもいける」はずなのに、実際にはSRの方が15ヤードほど飛ぶんですよね。
調子(キックポイント)も硬さの感じ方を変える
ここでは、シャフトの調子とフレックスの関係について解説します。
フレックスと並んでカタログに載っているのが「調子」です。
| 調子 | しなる位置 | 弾道 | 体感の硬さ | 向いているテンポ |
|---|---|---|---|---|
| 元調子 | 手元側 | 低め・強い球 | 硬く感じる | 切り返しが速い人 |
| 中調子 | 中間 | 標準 | 標準 | どんな人にも |
| 先調子 | 先端側 | 高め・つかまる球 | 柔らかく感じる | ゆったり振る人 |
ここで知っておいてほしいのが、先調子のSは、元調子のSRより柔らかく感じることがあるという点です。
フレックスの表記だけを見て「SだからSRより硬い」と判断すると、実際に振ったときに面食らいます。
ヘッドスピード40m/s前後でどれを選ぶか迷ったら、まず中調子を基準にするのがおすすめです。
クセがないぶん、自分に何が足りないのかが判断しやすくなりますよ。
そのうえで球が上がらないなら先調子、吹け上がるなら元調子、と調整していく順番が失敗しにくいです。
硬すぎ・柔らかすぎのサイン
ここでは、今使っているシャフトが合っているかの見分け方について解説します。
弾道を見れば、シャフトが合っているかどうかはある程度わかります。
硬すぎるときのサイン
- 弾道が上がらず、低いまま失速する
- 右にプッシュアウトしやすい(振り遅れ)
- 打感が硬く、手に衝撃が残る
- ラウンド後半でさらに飛ばなくなる
ヘッドスピード40m/sの方が見栄でSを選んで、キャリーが出ずに飛距離をロスしているというのは本当によくあるパターンです。
柔らかすぎるときのサイン
- 球が左に引っかかる(フェースが返りすぎる)
- 弾道が高すぎて吹け上がる
- 方向性が日によってバラつく
- 手元がグニャッとして頼りない
迷ったら柔らかめを選ぶ方が失敗は少ないです。
硬すぎるシャフトは「振れないから飛ばない」のに対して、柔らかすぎるシャフトは「飛ぶけど曲がる」からですね。
とはいえ曲がればスコアは崩れるので、どちらも良くはありません。
純正シャフトとカスタムシャフトの違い
ここでは、純正シャフトとカスタムシャフトの考え方について解説します。
ドライバーを買うと最初から挿さっているのが「純正シャフト」です。
一方のカスタムシャフト(メーカー純正以外の市販シャフトのことです)は、特定の弾道の悩みをピンポイントで解決するためのものです。
「純正はグニャグニャで頼りない」という声もありますが、それはシャフトが悪いのではなく、自分に対して柔らかすぎるだけのことが多いんですよね。
その場合、同じ純正のワンランク上のフレックスで解決することもあります。
いきなり5万円のカスタムシャフトに手を出す前に、純正の別フレックスを試打してみるのが賢い順番ですよ。
硬さと同じくらい重量が効く
ここでは、フレックスと並んで重要なシャフト重量について解説します。
意外に思われるかもしれませんが、硬さより重量の方が弾道への影響が大きいケースは少なくありません。
ヘッドスピード40m/s前後なら、ドライバーのシャフト重量は50グラム台が目安です。
| ヘッドスピード | ドライバーの重量目安 | フレックスの目安 |
|---|---|---|
| 35〜38m/s | 40グラム台 | R |
| 39〜42m/s | 50グラム台 | SR(テンポが速ければS) |
| 43〜45m/s | 60グラム台 | S |
| 46m/s以上 | 60〜70グラム台 | S〜X |
フレックスで迷っているなら、まず重量を50グラム台に合わせてから硬さを考えるという順番がおすすめですよ。
アイアンのシャフトはどう考えるか
ここでは、ヘッドスピード40m/sの方のアイアンシャフト選びについて解説します。
ドライバーの話ばかりになりがちですが、アイアンのシャフトはまったく別の基準で考える必要があります。
アイアンは飛ばす道具ではなく、狙った距離を打つ道具だからですね。
スチールかカーボンかを先に決める
近年はヘッドスピード40m/s前後の方が軽量スチールを選ぶケースが増えています。
重すぎず、それでいてカーボンより方向性が安定するという、ちょうど中間の選択肢だからですね。
アイアンは飛距離より距離の再現性
アイアンで柔らかすぎるシャフトを選ぶと、1番手ぶん飛ぶ日と飛ばない日ができます。
7番アイアンが140ヤードの日と155ヤードの日があったら、コースでクラブを選べませんよね。
だからアイアンに関しては、ドライバーより気持ち硬め・重めを選ぶ方が結果的にスコアはまとまります。
「ドライバーはSR、アイアンはS」という組み合わせが普通に成立するのは、こういう理由なんですよ。
シャフトを替える前に確認したいこと
ここでは、シャフト交換の前に見直すべきポイントについて解説します。
飛ばない・曲がるという悩みの原因が、シャフトの硬さではないケースはかなり多いです。
- グリップが硬化していないか
- クラブ全体の長さが自分に合っているか
- ドライバーのロフトが立ちすぎていないか
シャフト交換は工賃込みで2万〜5万円かかります。
その前に数千円で済む対策を試しておくのは、順番として理にかなっていますよね。
ヘッドスピード40m/sのシャフト選びに関するよくある質問
最後に、ヘッドスピード40m/sのシャフト選びについてよくある質問をまとめました。
- 結局ヘッドスピード40ならSとSRのどちらですか?
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- 切り返しがゆったりしている:SR(迷ったらこちら)
- 切り返しが速い・力感がある:S
- 弾道が低くて悩んでいる:SRかR
一般的にはSRが無難です。ただしメーカーによってSRの実際の硬さは大きく違うので、可能なら試打して振動数を確認してください。
- SRとRの違いは何ですか?
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SRは「スティッフ・レギュラー」の略で、その名のとおりS(スティッフ)とR(レギュラー)の中間の硬さです。日本のメーカーに多い表記で、海外ブランドには存在しないこともあります。RとSの間にもう1段階ほしいという日本のアマチュア向けに生まれた区分なので、ヘッドスピード40m/s前後の方にはちょうど収まりが良いフレックスですね。
- ドライバーとアイアンで硬さは揃えるべきですか?
-
表記を揃える必要はありません。ドライバーはカーボン、アイアンはスチールが一般的で、そもそも測り方の基準が違うためです。実際「ドライバーはSR、アイアンはS」という組み合わせはごく普通にあります。大切なのは表記を合わせることではなく、それぞれが自分のテンポに合っているかどうかですよ。
- ヘッドスピードはどうやって測ればいいですか?
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ゴルフショップの試打室や練習場の弾道計測器で無料または数百円で測れます。注意したいのは、1球だけ測って判断しないことです。気合いを入れた1球ではなく、10球ほど打った平均値を自分の数字だと考えてください。本番のコースでは練習場より力むぶんヘッドスピードが上がる傾向もあるので、平均値を基準にした方が実戦とのズレが小さくなります。
- 硬いシャフトの方が上手く見えますか?
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そういう空気があるのは事実ですが、まったく気にしなくていいです。合わないシャフトを使って弾道が低くなり、飛距離をロスして、ラウンド後半に振れなくなる方がよほど格好悪いですよね。プロでも自分のテンポに合わせてワンランク柔らかいシャフトを選ぶことは普通にあります。表記のアルファベットは他人には見えないので、実利だけで選んでください。
まとめ
今回はヘッドスピード40m/sのシャフトの硬さについて解説しました。
押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- 40m/sはSとSRの境界。迷ったらSRが無難
- フレックス表記に統一規格はなく、同じSでも硬さが違う
- ヘッドスピードよりスイングテンポと重量で決める
調べても答えが一つに定まらないのは、あなたの調べ方が悪いからではありません。
ヘッドスピード40m/sという数字は、ちょうどSとSRの境目に位置しています。
加えてフレックス表記そのものに統一規格がないので、どのサイトも自信を持って言い切れないんですよね。
結局のところ、カタログのアルファベットは参考程度のものでしかありません。
そもそも基準そのものが存在しないので、最後は自分のスイングに合わせて決めるしかないんですよね。
逆に言えば、試打して振り心地が良かったシャフトが、あなたにとっての正解です。
そこにSと書いてあるかSRと書いてあるかは、本当にどうでもいい情報なんです。
数字と表記に振り回されるより、自分の手の感覚を信じた方がうまくいきますよ。
今使っているドライバーの振動数を知っておけば、次にシャフトを選ぶときの座標になります。
「今より少し硬め」「今より少し柔らかめ」と数字で言えるようになると、店員さんとの会話も一気に噛み合いますよ。
カタログのフレックス表記に頼らずに済むようになれば、もうシャフト選びで迷って時間を溶かすことはなくなります。
一見すると遠回りのように思えますが、結局のところこれが一番の近道なんですよね。
振動数の計測は無料で対応してくれるショップも多いので、次に練習に行くついでにでも、気軽に立ち寄ってみてくださいね。
ぜひ一度ショップで振動数を測ってもらって、「自分に合う硬さの数字」を知っておいてくださいね。
